多度大社の上げ馬神事は今どう変わった?白馬伝説と最新参拝ガイド
「お伊勢参らばお多度もかけよ、お多度かけねば片参り」と江戸時代から伊勢音頭に謡われ、伊勢神宮との深いつながりを持つ三重県桑名市の多度大社(たどたいしゃ)。緑深い多度山の麓に広がる境内は、神代の息吹を今に伝える荘厳なパワースポットとして全国から篤い信仰を集めています。
一方で、約700年の歴史を誇る伝統行事「上げ馬神事(あげうましんじ)」をめぐる環境は近年大きな転換期を迎えました。神事の安全対策や動物福祉への配慮を巡って全国的な議論が巻き起こるなか、2024年の大幅な改修を経て、伝統の継承と現代社会の調和に向けた新たな一歩を踏み出しています。本稿では、白馬伝説が息づく由緒やご利益、人気の御朱印・お守り情報から、上げ馬神事の現在の姿、混雑を避けるアクセス術まで、2026年最新の現地情報を網羅してレポートします。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:物議を醸した「上げ馬神事」は土壁の撤去や走路の傾斜緩和など抜本的な安全対策が完了し、馬の福祉を最優先にした新たな形で神事が続けられている。
- 要点2:神の使者とされる「白馬伝説」が今も息づき、境内の神馬舎で生きた神馬と触れ合える勝運・商売繁盛の強力なパワースポット。
- 要点3:2026年の参拝に向けて、白馬をあしらった限定御朱印やお守りの種類、初詣や七五三の混雑回避策・駐車場ルートをわかりやすく解説。
【改革の真相】多度祭「上げ馬神事」の現在と歴史的経緯|伝統と動物福祉の調和へ
多度大社を語る上で欠かせないのが、毎年5月4日・5日の「多度祭」で奉納されてきた上げ馬神事です。この神事は南北朝時代、武家の騎射の儀式に起源を持つとされ、約2メートルの崖(土壁)を青年騎手と馬が駆け上がる姿から、その年の農作物の豊凶や景気を占う神聖な儀礼として桑名市指定無形民俗文化財にも指定されてきました。
しかし、近年は馬が転倒して負傷・安楽死に至る事故が相次いだことで、動物愛護の観点から批判の声が急増。三重県教育委員会や専門家による検討委員会が設置され、保存会や関係地区を交えた徹底的な協議が行われました。
この議論を受け、多度大社と関係地区は神事の抜本的な見直しを決断。2024年の春までに約2メートルあった土壁を完全撤去し、馬が駆け上がる走路の段差をなくして緩やかなスロープ状へと構造改修を実施しました。さらに、馬に対する威嚇行為の禁止、獣医師の常駐体制の強化、騎手と馬の事前面接や練習基準の厳格化など、安全管理ガイドラインが全面的に刷新されています。
改修後に行われた多度祭では、馬が無理な負担なく駆け抜ける姿が確認され、現地を訪れた参拝者やメディアからも「伝統の精神を守りつつ、命に寄り添う英断が下された」と評価されています。古来の信仰を守りながら時代とともに進化する多度祭は、地域社会と伝統文化が共存する新たなモデルケースとして現在も注目されています。
【白馬伝説とご利益】神の使者が願いを届けるパワースポットの魅力
多度大社には、古くから「白馬伝説(はくばでんせつ)」が語り継がれています。かつて神様が白馬に乗って多度山に降り立ち、人々の願いを神に届け、神の恵みを人々に運ぶ使者として白馬が活躍したという言い伝えです。今でも多度大社では白馬が「神馬(しんめ)」として大切に飼育されています。
参道を進むと左手に現れる「神馬舎」では、純白の神馬が参拝者を出迎えてくれます。神馬舎前では神馬へのお供え用としてにんじんの授与(1皿200円前後)が行われており、直接にんじんを差し出してふれあう体験は子どもから大人まで大人気です。神馬が健やかに過ごす姿を眺めるだけでも、心が洗われるような穏やかな空気に包まれます。
多度大社のご祭神は、伊勢神宮(内宮)に祀られる天照大御神の御子神である天津彦根命(アマツヒコネノミコト)です。父神・天照大御神との深い神縁から「北伊勢大神宮」とも称され、北伊勢地方随一の格式を誇ります。
期待できるご利益は多岐にわたり、古くは雨乞いや水神としての信仰から発展した五穀豊穣・産業繁栄・商売繁盛をはじめ、白馬の力強さにあやかる勝運向上・交通安全・厄除開運、さらには別宮の一目連神社(イチモクレンジンジャ)が司る眼病平癒・天候祈願など、人生の転機を支える強力な守護の力が信じられています。
【限定御朱印&お守り】白馬モチーフが人気!授与品の種類と初穂料
多度大社を訪れたらぜひ授かりたいのが、神馬の意匠が美しく施された御朱印やお守りです。授与所には、日常の平安から勝負ごとまでを後押しする多彩な授与品が並んでいます。
御朱印は、力強い墨書に神馬の朱印が押された「本宮御朱印」と「別宮御朱印」の通常版に加え、季節ごとの特別御朱印が人気を博しています。特に、澄んだ空気や境内の自然美を表現した透かし和紙の切り絵御朱印や、祭礼期間に頒布される特別仕様の御朱印は、参拝記念として高い支持を集めています。御朱印の初穂料は通常が500円、限定切り絵御朱印が1,000円〜1,500円前後です。
お守りのラインナップにおいても、馬にちなんだ縁起の良いアイテムが充実しています。
- うまくいく守:「万事すべてが上手く行く」よう願いが込められた9頭の馬が描かれたお守り。仕事運や受験、自己実現を目指す方に最適。
- 白馬錦守:気品ある白馬の刺繍が施された錦織の袋守で、健康長寿と家内安全を祈願。
- 勝守・交通安全守:険しい道を駆け抜ける馬の力強さにあやかり、ドライバーやアスリートから厚い信頼を得ている守護札。
- 神馬みくじ:小さな素焼きの白馬が小さなおみくじをくわえた愛らしい授与品。参拝後に自宅のインテリアや縁起物として飾る参拝者が後を絶ちません。
授与所の受付時間は通常午前8時30分から午後5時まで。土日祝日や連休中は窓口が賑わうため、時間に余裕を持って立ち寄るのがおすすめです。
【参拝時間と祈祷案内】七五三や厄除けのご祈祷から境内見どころまで
多度大社の境内は自然の地形をそのまま生かした設計となっており、四季折々の美しい渓流と原生林に囲まれています。神域の清浄な空気を肌で感じながらの散策は、日常の喧騒を忘れさせてくれる極上の時間です。
参拝可能時間は境内自由(24時間立ち入り可能)ですが、ご祈祷や授与品の取り扱いは午前9時から午後4時30分頃まで(受付は午後4時まで)となっています。ご祈祷は毎日執行されており、予約なしの当日受付でも昇殿参拝が可能です。
秋のシーズンになると、三重県内のみならず愛知・岐阜の東海3県から七五三の参拝客が多数訪れます。千歳飴とともに神馬をあしらった特製のお守りや記念品が授与されるほか、厳かな本殿での祈祷は「子どもが健やかに育つ節目の儀式として非常に心に残る」と子育て世代から高い評価を得ています。
また、新年の厄除けや車のお祓い(交通安全祈祷)、安産祈願、初宮参りなどの祈祷も充実しています。境内奥へと歩みを進めると、せせらぎが心地よい「みぎわ滝」や、夏には天然プールとして賑わう多度川の清流が広がり、秋の紅葉、春の桜と、いつ訪れても神聖かつ瑞々しい景観に出会えます。
【混雑回避とアクセス】桑名市・多度大社の駐車場事情と2026年初詣の傾向
三重県桑名市多度町に位置する多度大社へは、名古屋・四日市方面からのアクセスが良好です。電車および車での主要ルートは以下の通りです。
【電車・バスでのアクセス】
近鉄名古屋線またはJR関西本線の「桑名駅」で養老鉄道養老線に乗り換え、「多度駅」下車。多度駅からは徒歩約15〜20分です。多度駅前からは桑名市コミュニティバス(K-バス)も運行されていますが、本数が限られているため、気候が良い日はのどかな門前町の風情を楽しみながら歩く参拝ルートが親しまれています。
【車でのアクセス】
東名阪自動車道「桑名東IC」より約10分、または「弥富IC」より約15分。伊勢湾岸自動車道「湾岸桑名IC」からは約20分と、高速道路のインターチェンジからの接続が非常にスムーズです。
【駐車場と混雑事情】
境内周辺には約100台収容可能な神社直営の無料駐車場が整備されています。平日はスムーズに駐車できますが、土日祝日の昼前後や七五三シーズン、多度祭の開催日(5月4日・5日)は周辺道路を含めて大変混雑します。
特に2026年の初詣シーズンにおいては、元日から1月3日にかけて数十万人の参拝客が見込まれます。正月三が日は神社直営駐車場の周辺で交通規制が敷かれ、近隣の臨時駐車場や民間有料駐車場(1回500円〜1,000円程度)の利用が中心となります。混雑のピークは午前10時から午後3時の時間帯に集中するため、ゆっくり参拝したい方は早朝(午前8時前)または夕方(午後4時以降)の分散参拝が有効です。
【ネットの反応と評判】参拝者のリアルな口コミから見えた多度大社の今
近年、多度大社を実際に訪れた参拝者のクチコミやSNSでの反応を見ると、伝統と刷新が交錯する現在の神社に対するポジティブな声が多く見受けられます。
「杉木立に囲まれた参道を歩くだけで身体の奥から力がみなぎる」「川のせせらぎと鳥の声が心地よく、伊勢神宮に匹敵する神聖さを感じる」といった境内の雰囲気に対する絶賛の声が目立ちます。また、神馬舎の白馬に対しては「にんじんを美味しそうに食べる姿が本当に可愛らしくて癒やされた」「神聖な白馬を間近で見られる貴重な神社」と、癒やしの体験を語る投稿が後を絶ちません。
上げ馬神事の改修についても、「伝統を絶やさず、現代に合った形で命を守る選択をした神社関係者の姿勢を支持したい」「新しいスタイルの多度祭をこれからも応援したい」といった理解と共感の声が広がっています。
門前町で販売されている名物「多度ういろ」や、周辺に点在する天然温泉、なばなの里など桑名観光名所と組み合わせたドライブコースとしても定評があり、歴史ファンからファミリー層まで幅広い支持を集めています。
【多度大社】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:上げ馬神事は現在も行われていますか?どのような変更がありましたか?
A1:毎年5月4日・5日の多度祭において現在も執り行われています。馬の安全と動物福祉を確保するため、走路の土壁(約2mの崖)が完全撤去されて緩やかなスロープへ改修されたほか、威嚇行為の禁止や獣医師の配置など、安全管理が徹底された新たな形式で継承されています。
Q2:白馬(神馬)には毎日会えますか?にんじんをあげることは可能ですか?
A2:原則として毎日、参道沿いの神馬舎で白馬の姿を見ることができます(天候や馬の体調により奥の厩舎へ戻る場合があります)。神馬舎の前ではお供え用のにんじんが授与されており、参拝者が直接にんじんを食べさせる体験も可能です。
Q3:初詣や紅葉シーズンの駐車場料金は有料ですか?
A3:通常の平日は神社直営の無料駐車場が利用できますが、正月三が日や5月の多度祭などの大規模な祭礼期間は、周辺に臨時駐車場や民間の有料駐車場(普通車500円〜1,000円程度)が開設され、交通規制が実施されます。
まとめ:歴史をつなぎ新たな時代へ歩む多度大社
古くから伊勢神宮と対をなす聖地として信仰され、神話と自然が息づく多度大社。議論を重ねて生まれ変わった「上げ馬神事」に見られるように、伝統の本質を守りながら時代に合わせて柔軟に進化する姿勢こそが、今なお多くの人々を惹きつける理由です。
白馬が佇む清々しい境内、心洗われる滝のせせらぎ、そして力強いご利益。日々の感謝を伝え、新たな決意を固める場所として、ぜひ桑名・多度大社へ足を運んでみてはいかがでしょうか。 (出典: 多 度 大社(Yahoo!ニュース))