13日の金曜日ゲームの現在は?販売終了の真相と新作リブート情報
2017年の発売以来、非対称型サバイバルホラーの金字塔として世界中のゲーマーを熱狂させた『Friday the 13th: The Game』(13日の金曜日 ゲーム)。映画そのままの残虐な怪力で迫る殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズと、キャンプ場からの脱出を図るカウンセラーたちの緊迫した駆け引きは、対戦ゲーム界に強烈な爪痕を残しました。
しかし、突如として巻き起こった泥沼の権利闘争に巻き込まれ、コンテンツ追加の中止から販売終了、そしてサーバーの段階的停止という波乱の歴史を辿ることになります。2026年を迎えた現在、「今から新規で遊ぶ方法はあるのか」「サーバー停止後のプレイ状況はどうなっているのか」「待望の新作リブート計画は進行しているのか」など、多くのファンが現状に注目しています。本作が迎えた結末と現在の状況、そして今後のプロジェクトについて詳しく紐解きます。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2023年12月31日に全プラットフォームでデジタル販売が終了し、公式オンラインサーバーも順次サービスを終了。
- 要点2:販売終了とアップデート停止の根本原因は、映画第1作の脚本家とプロデューサー間で起きた泥沼の原作権利訴訟。
- 要点3:購入済みプレイヤーはオフラインのボット戦やチャレンジモードがプレイ可能であり、IPを統括する「Jason Universe」による新作ゲーム計画が始動している。
【現状総括】『Friday the 13th: The Game』は現在どうなった?
『Friday the 13th: The Game』の現在の状況を端的に言えば、公式ストアでの新規販売が完全に停止し、オンライン環境も縮小された状態となっています。パブリッシャーであるGun Interactiveは、ライセンス契約の期限切れに伴い、2023年12月31日をもってSteam、PlayStation Store、Nintendo Switch、Xboxの全デジタルストアにおけるダウンロード配信を終了しました。
ゲームの命綱であったオンラインマッチング用の専用サーバー(Dedicated Server)は先行して閉鎖されており、その後はピア・ツー・ピア(P2P)接続によるマッチングへと移行していました。運営側は「最低でも2024年12月31日まではプレイ体験を保証する」とアナウンスしていましたが、現在では公式のオンラインデータベースやマッチメイキング機能が大幅に停止・縮小しており、全盛期のような野良マッチングによるマルチプレイは極めて困難な環境となっています。
なぜ配信停止に?泥沼の「権利問題」と販売終了に至った真相
本作がこれほどまでにファンに惜しまれながら開発停止・販売終了へ追い込まれた背景には、ゲーム業界の枠を超えた映画版『13日の金曜日』の原作権利を巡る長期裁判があります。
発端は、1980年に公開された映画第1作の脚本を手がけたビクター・ミラー氏が、米国著作権法の「35年ルール(著作権返還条項)」を行使し、作品の権利奪還を求めてプロデューサー兼監督のショーン・S・カニンガム氏側を提訴したことでした。裁判所が審理を進める間、ジェイソンに関するあらゆる新規コンテンツの制作や商用展開が法的に凍結される事態に陥ったのです。
このあおりを真正面から受けたのが本作でした。開発陣は当時、映画『ジェイソンX 13日の金曜日 PART10』に登場する「ウーバージェイソン」や新マップ「宇宙船グレンデル」など、魅力的な追加DLCの実装を目前に控えていました。しかし、権利問題の発生により2018年6月をもって新規コンテンツの開発が完全凍結。その後、裁判自体は一定の決着を見たものの、ライセンス契約の有効期限である2023年末を迎えたことで、ゲームの販売終了という悲劇的な結末を迎えました。
サーバー停止後の影響は?今から遊ぶ方法とオフラインボット戦の仕様
「今からでも遊ぶ手段はあるのか」という疑問に対しては、所有状況やプレイ環境によって回答が分かれます。
まず、配信停止前にデジタル版を購入していたユーザー、あるいはパッケージ版(PS4/Switchなど)を所持しているユーザーであれば、現在もゲーム本体をライブラリから再ダウンロードして起動することが可能です。Switch版のプレイ状況やPS4版においても、オフライン環境で動作するモードはしっかりと残されています。
現在プレイ可能な主なコンテンツは以下の通りです。
1. オフライン・ボット戦(Single Player Bots):
プレイヤーがジェイソンを操作し、AIが操作する最大7人のカウンセラーをハントするモード。難易度調整が可能で、マップの構造把握やジェイソンのスキル練習に適しています。
2. シングルプレイヤー・チャレンジ:
映画のワンシーンを再現したようなシチュエーションで、特定のステルスアクションやキル演出を狙うパズル要素の強いソロ専用モードです。
3. キャビン・バーチャルツアー:
キャンプ場のロッジ内を探索し、映画シリーズの貴重な小道具やトリビアを鑑賞できるミュージアム要素。
一方で、完全な新規プレイヤーがPC(Steam)で今から購入することはできません。家庭用ゲーム機(PS4やNintendo Switch)であれば、中古市場に流通しているパッケージ版を入手することでオフラインモードのプレイは可能ですが、公式マルチプレイの利便性は失われている点に注意が必要です。
『Dead by Daylight』との比較・評判|非対称型ホラーを牽引した魅力とジェイソンの立ち回り
非対称型サバイバルホラーのジャンルにおいて、本作は『Dead by Daylight』(DbD)としばしば比較され、双璧をなす存在として高く評価されていました。
DbDが競技性の高いチェイスやパーク(スキル)のビルド構築に特化した「競技型アクション」であるのに対し、『Friday the 13th: The Game』は「映画の追体験とサバイバルシミュレーション」に振り切った設計が特徴でした。近接ボイスチャットによるプレイヤー同士のリアルな会話や叫び声、修理パーツを集めて車やボートを動かす脱出劇、警察への通報、果ては条件を満たして「ジェイソンを返り討ちにして殺害する」という特殊な勝利条件まで用意されていたのです。
特にジェイソン側の立ち回りは秀逸で、マップ全域へ瞬間移動する「モーフ(Morph)」、超高速で接近する「シフト(Shift)」、生存者の物音や気配を赤く感知する「センス(Sense)」、そして接近を知らせるBGMを消す「ストーク(Stalk)」という4つの特殊能力を駆使した戦術は、ホラー映画の怪異そのものでした。環境オブジェクトを利用した無数の残虐キル(環境キル)のバリエーションも、DbDにはない本作ならではの強い個性としてファンを魅了しました。
【2026年最新】『13日の金曜日』新作ゲームと「ジェイソン・ユニバース」リブート情報
オリジナル版ゲームの開発が終了した一方で、ファンにとって明るい兆しも見えています。権利関係の整理が進んだことを受け、権利保有企業であるHorror, Inc.は新プロジェクト「ジェイソン・ユニバース(Jason Universe)」を正式に立ち上げました。
この包括的なリブートプロジェクトでは、映画やドラマ展開だけでなく、家庭用ゲーム機やPC、マルチプラットフォームに向けた新作ゲームの展開も計画に含まれていることが明言されています。映画シリーズの象徴的な作曲家であるハリー・マンフレディーニ氏も過去のインタビューで「別のスタジオによって新たな『13日の金曜日』関連ゲームが開発されている」と言及しており、次世代機に向けた完全新作ホラータイトルの登場に期待が高まっています。
【friday the 13th game】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:Steamで販売停止になった後でも、再インストールして遊べますか?
A1:はい。過去にSteamストアで購入し、ご自身のアカウントのライブラリにゲームが登録されていれば、現在でも再ダウンロードして起動可能です。ただし、公式オンラインサーバーの機能が停止しているため、基本的にはオフラインボット戦やシングルプレイヤーモードが中心となります。
Q2:Switch版のパッケージを持っていれば今からでも遊べますか?
A2:プレイ可能です。パッケージ版(カートリッジ)があれば、新規プレイヤーでもゲームを起動してオフラインボット戦やチャレンジモードを楽しむことができます。ただし、オンラインマッチング機能については大幅に制限されています。
Q3:なぜジェイソンを倒す(キルする)ことができたのですか?
A3:本作は原作再現を徹底しており、ジェイソンの母親(パメラ)のセーターを着て油断させ、女性カウンセラーとトミー・ジャーヴィスが特定の武器と連携手順を踏むことで、映画のようにジェイソンを倒して生存者側が完全勝利できる隠し要素が搭載されていました。
まとめ:伝説の非対称対戦ホラーが残した軌跡と次世代への期待
『Friday the 13th: The Game』は、予期せぬ権利闘争という不可抗力によって開発が絶たれ、販売終了という結末を迎えました。しかし、80年代スラッシャー映画の空気をそのままゲームに落とし込んだ圧巻のゲームデザインは、非対称型対戦ジャンルの歴史に確固たる足跡を残しました。
現在はオフラインボット戦などで名残を惜しむ形となりますが、「ジェイソン・ユニバース」をはじめとするリブートプロジェクトの始動により、クリスタルレイクの惨劇は新たな形で蘇ろうとしています。恐怖の象徴であるジェイソン・ボーヒーズが再び最新のゲームグラフィックで暴れ回るその日まで、今後の公式アナウンスから目が離せません。 (出典: friday the 13th game(Yahoo!ニュース))